瓦屋根・スレート屋根・金属屋根に太陽光を載せる取り付け方|当社の施工実績9件で比べる
この記事の目次

瓦屋根・スレート・金属屋根の太陽光の取り付け方の要点(2026年10月19日確認)
- 結論瓦・スレート・金属で、固定する金具と工法が変わる
- 瓦瓦屋根は、瓦に合わせた支持瓦の工法で固定する(当社は東村山市で支持瓦Ⅱ-A工法)
- スレートスレート屋根は、スレート用の金具で架台を固定する(当社の施工例4件)
- 金属立平屋根は、継ぎ目を掴み金具で挟み、屋根に穴を開けずに固定できる
- 確かめる屋根材の種類・傷み・勾配で使える金具が変わる。現地調査で確かめてから決める
監修:株式会社ソルト 東京支社(日野市豊田)
瓦屋根に太陽光を載せられるか、スレートや金属の屋根ではどう固定するのか。屋根材によって、使う金具と工事の内容が変わって来ます。
この記事では、当社が都内で施工した9件の施工実績から、屋根材ごとの取り付け方を比べています。
屋根材で、太陽光の取り付け方が変わる
太陽光パネルの取り付け方は、屋根材によって異なります。瓦屋根には瓦に合った工法を、スレート屋根には専用の金具を使います。金属屋根では、継ぎ目を金具で挟み、屋根に穴を開けずに取り付けられる場合もあります。
ただし、同じ屋根材でも、傷み具合や下地、勾配によって使える金具は変わります。実際の取り付け方は、実際に現地調査で屋根の状態を確認してから決めています。
| 屋根材 | 当社で使った取り付け方 | 当社の施工例 |
|---|---|---|
| 瓦(和瓦) | 支持瓦Ⅱ-A工法(瓦屋根に対応した支持瓦の工法) | 東村山市 9.08kW |
| スレート | スレート用の金具で架台を固定(屋根技術研究所のスレート金具架台・スレート用ラックレス金具架台、ジャイロックのスレート金具) | 足立区 7.98kW、町田市 9.6kW、日野市 5.28kW、世田谷区 4.06kW |
| 金属(立平・瓦棒・横葺など) | 継ぎ目を挟む掴み金具、瓦棒の上に付ける金具、横葺用の段葺金具など、屋根の形に合う金具 | 世田谷区 4.98kW・4.83kW、杉並区 6.72kW、八王子市 8.45kW |
表は、当社の施工実績ページをもとにまとめています(2026年10月19日確認)。同じ屋根材でも、屋根の状態によって採用できる工法は異なります。
屋根の向きや面積、影の影響については「太陽光発電とは」の「屋根で確かめること」で、屋根の形による発電量の違いについては「屋根形状別の太陽光発電量」で紹介しています。
瓦屋根は、瓦に合わせた工法で固定する
瓦屋根では、瓦屋根に対応した支持瓦の工法で、パネルを支える部材を屋根に固定します。
当社では、東村山市の和瓦屋根に、支持瓦Ⅱ-A工法で9.08kWの太陽光発電を設置しました。あわせて、19.9kWhの蓄電池も導入しています。詳しくは「東村山市の和瓦屋根の施工実績」をご覧ください。
この施工例では、北向きの屋根にパネルを取り付けました。南向きと同じ発電量は見込めないため、事前に発電量を確認したうえで設置を決めています。また、パネルの一部には、照り返しを抑える防眩タイプを採用しました。
瓦屋根への設置を検討する際は、瓦の種類に加え、割れやずれがないかも確認します。
スレート屋根は、スレート用の金具で架台を固定する
スレート屋根では、専用の金具を取り付け、架台やパネルを固定します。当社の施工例では、屋根の条件に合わせて、次の金具を使っています。

| 施工例 | 屋根 | 固定に使った金具 |
|---|---|---|
| 足立区 7.98kW | スレート屋根の3面(南南西寄り4寸、北北東寄り4寸・6寸) | 屋根技術研究所のスレート金具架台、モジュール軒カバー |
| 町田市 9.6kW | スレート屋根の2面(勾配6寸) | 屋根技術研究所のスレートラックレス金具架台、軒カバー |
| 日野市 5.28kW | スレート屋根の2面(東南東と西北西、勾配4寸) | 屋根技術研究所のスレート用ラックレス金具架台、軒カバー |
| 世田谷区 4.06kW | スレート屋根 | ジャイロック スレート金具、スレート屋根対応架台 |
町田市と日野市で採用したラックレス金具架台は、レールを使わず、金具でパネルを直接支える方式です。
いずれの工事も足場を組んで作業し、軒側にはカバーを取り付けて仕上げました。北寄りの屋根面にも設置した足立区と町田市では、面ごとに大きさの異なるパネルを使い分けています。
金属屋根は、屋根の形に合う金具を選ぶ
金属屋根には、立平・瓦棒・横葺などの種類があります。それぞれ継ぎ目や形状が異なるため、対応する金具を選ぶ必要があります。合わない金具を使うと、十分に固定できなかったり、雨漏りの原因になったりするおそれがあります。
| 屋根の形 | 取り付け方 | 当社の施工例 |
|---|---|---|
| 立平(たてひら) | 細長い金属の板の継ぎ目が立ち上がっている。立ち上がりを掴み金具で挟んで固定し、屋根に穴を開けない | 世田谷区 4.98kW(ダイトーハントの掴み金具の架台。勾配1.5寸・1.6寸の2面) |
| 勾配のゆるい金属屋根 | 屋根材を掴み金具で挟んで固定 | 杉並区 6.72kW(ダイトーハントの掴み金具の架台。勾配0.5寸) |
| 瓦棒 | 継ぎ目に縦に通る棒状の出っ張りがある。出っ張りの上に金具を付けて架台を固定 | 世田谷区 4.83kW(南向き約30度の面と西向き13.5度の面) |
| 横葺 | 横葺に合う段葺金具で固定 | 八王子市 8.45kW(DY5 石付・横葺段葺金具) |

同じ金属屋根でも、屋根材の傷み具合や下地によって使える金具が変わります。世田谷区の瓦棒屋根の工事では、屋根の上の配線を白い保護管に通しました。
陸屋根は、架台で角度をつけて載せる
平らな陸屋根では、架台を使ってパネルに角度をつけて設置します。
東京都の補助制度には、陸屋根への架台設置や防水工事に対する上乗せ補助があります。
| 上乗せの対象 | 補助額(1kWあたり) | 対象になる家 |
|---|---|---|
| 陸屋根の架台 | 戸建10万円、集合住宅20万円 | 既存住宅。新築は集合住宅だけ(新築の戸建は対象外) |
| 陸屋根の防水工事 | 18万円 | 既存住宅(戸建・集合住宅) |
架台・防水工事ともに、材料費と工事費の合計額が上乗せ補助の上限となります。金額や詳しい条件は、「東京都の太陽光補助金」とクール・ネット東京の公式ページでご確認ください(2026年10月19日確認)。
当社が公開している施工実績には、陸屋根の事例はまだありません。陸屋根や3階建てなどで設置を断られた場合については、「設置できないと言われた住宅」で紹介しています。
現地調査で確かめること
取り付け方は、屋根材の名前だけでは決められません。現地調査では、主に次の5点を確認します。
- 瓦・スレート・金属のどれかを確認します。金属屋根は、立平・瓦棒・横葺などの形状も調べます。
- 割れ・ずれ・さびなどがないかを確認します。ひび割れや雨漏りがある場合は、先に補修が必要です。
- 屋根の傾きによって、使える金具や施工方法が変わります。
- どの面に何枚設置できるかを確認します。屋根面に合わせて、パネルの大きさを変えることもあります。
- 塗装や葺き替えの予定
屋根の工事を予定している場合は、太陽光パネルの設置時期とあわせて検討します。
設置後の点検時期や、ご自身で確認できることについては、「太陽光発電のメンテナンス」をご覧ください。
屋根材ごとの施工事例
屋根材と太陽光によくある質問
瓦屋根にも太陽光は載せられますか?
設置できる場合があります。当社では、東村山市の和瓦屋根に、支持瓦Ⅱ-A工法で9.08kWの太陽光発電を設置しました。瓦の種類や屋根の状態によって工法が変わるため、まずは現地調査で確認します。
スレート屋根には、どうやってパネルを固定しますか?
スレート用の金具を取り付け、架台やパネルを固定します。当社では、屋根技術研究所のスレート金具架台やスレート用ラックレス金具架台、ジャイロックのスレート金具を使っています。ラックレスは、レールを使わずに金具でパネルを直接支える方式です。
金属屋根に、穴を開けずに太陽光を載せられますか?
立平屋根などでは、継ぎ目の立ち上がりを掴み金具で挟み、穴を開けずに固定できる場合があります。当社の世田谷区の施工例でも、この方法を採用しました。対応できるかどうかは、屋根の形状や状態を確認して判断します。
勾配のゆるい屋根にも載せられますか?
設置できる場合があります。当社では、世田谷区の勾配1.5寸・1.6寸の立平屋根と、杉並区の勾配0.5寸の金属屋根に、掴み金具架台で設置しました。勾配や向きによって発電量が変わるため、屋根面ごとに発電量の見込みを確認しています。
陸屋根の架台や防水工事に、東京都の補助はありますか?
既存住宅の陸屋根では、架台の設置に1kWあたり10万円(戸建住宅)または20万円(集合住宅)、防水工事に1kWあたり18万円の上乗せ補助があります。新築は集合住宅の架台設置が対象で、新築の戸建住宅は対象外です。申請前に最新の条件をご確認ください(2026年10月19日確認)。
お宅の屋根に合う取り付け方を確かめます
屋根材の種類、傷み具合、勾配を現地調査で見て、使える金具と載せられる容量をお伝えします。東京都内の太陽光の工事と補助金の手続きは、株式会社ソルトにご相談ください。
出典と更新履歴
監修:株式会社ソルト(東京都日野市豊田3丁目25-4 ウィステリア豊田1F)
- 2026年10月19日:公開(施工実績と東京都の補助金は2026年10月19日に確認)







