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V2H

V2Hとは?EVを家の電源にする仕組み・蓄電池との違い・対応車種と設置条件

最終更新: 公開: 監修:株式会社ソルト(日野市豊田)

この記事の目次
  1. V2Hとは、車の電気を家で使うための設備
  2. V2Hでできること
  3. V2Hと蓄電池の違いは、車が家にいない時間に使えるかどうか
  4. 太陽光と組み合わせると、昼に車を充電して夜に使える
  5. 対応車種は、車検証と機器メーカーの一覧で確認する
  6. V2Hを置ける場所の条件
  7. V2Hの機種を選ぶときに確認すること
  8. V2Hが向いている家・急がなくてよい家
  9. 東京都のV2H補助金は、太陽光とEVがそろうと上限100万円
  10. V2Hでつまずきやすいこと
  11. 当社のV2Hの施工事例
  12. 相談の前に用意していただくもの
  13. V2Hによくある質問
  14. V2Hが使えるか確認したい方へ
  15. 出典と更新履歴

V2Hの要点(2026年9月27日確認)

  • しくみEV・PHVの電池にためた電気を家で使えるようにする設備。普通の充電器は家へ電気を送れない
  • 車種使えるのはV2Hに対応した車種だけ。車検証の車名・型式・年式で確かめる
  • 注意車が家にない時間は、車の電気を使えない。日中に車を使う家は蓄電池との組み合わせも
  • 補助金東京都は費用の2分の1・上限50万円。太陽光・EVがそろうと費用の全額・上限100万円
  • 国国のV2H補助(令和7年度補正)は2026年8月27日到着分で終了

監修:株式会社ソルト 東京支社(日野市豊田)

この記事では、V2Hとは何か、蓄電池との違い、対応車種と設置場所の確認のしかたを、工事を担当する立場からまとめました。株式会社ソルトは、東京都内で太陽光発電・蓄電池・V2Hの工事をしている工事専門会社です。

V2Hとは、車の電気を家で使うための設備

V2Hの仕組み

V2Hは「Vehicle to Home(車から家へ)」の略です。EVやPHVの電池と家の分電盤をつなぎ、車を充電するだけでなく、車にためた電気を家に送ります。

できることV2H普通充電器(EV用コンセントなど)
家から車へ(充電)できるできる
車から家へ(給電)できるできない
停電のとき車の電気で家電を動かせる家に電気を送れない
工事分電盤までの配線と、機器を置く基礎が必要になることが多いコンセントや充電器の取り付けが中心

EVを買う予定はあるものの、停電への備えは考えていない場合は、普通充電器で足りることもあります。

V2Hでできること

V2Hができること
  • 夜の電気を車の電池でまかなう:車が家にある日は、昼に太陽光で車を充電し、夕方から夜に家で使えます。
  • 停電のときの電源になる:車にためた電気で冷蔵庫や照明を動かせます。太陽光があれば、昼に車を充電し直せます。
  • 充電の時間が短くなる:機種によっては、普通のコンセントより速く車を充電できます。

V2Hと蓄電池の違いは、車が家にいない時間に使えるかどうか

V2H(車の電池を使う)家庭用蓄電池
ためられる電気の量多くのEVは、家庭用蓄電池より電池が大きい機種ごとに決まった容量
使えない時間車で出かけている間は使えない車の在宅状況に左右されない
置き場所駐車場の近くにV2H機器を置く屋外または屋内に蓄電池を置く
車がない家使えない使える

車で出かけることが多い家は、V2Hだけでは夜まで電気が足りないことがあります。その場合は、蓄電池と組み合わせるか、太陽光・蓄電池・V2Hを1台のパワコンでつなぐトライブリッド型を選びます。蓄電池の選び方については「蓄電池の選び方」、これからEVを買う場合に太陽光・蓄電池・V2Hをどの順番で入れるかについては「太陽光・蓄電池・EVを入れる順番」をご覧ください。

太陽光と組み合わせると、昼に車を充電して夜に使える

  1. 昼
    太陽光で発電した電気を家で使い、余った電気で車を充電する
  2. 夕方〜夜
    車が家にあれば、車の電気を家に送る
  3. 停電のとき
    昼は太陽光で車を充電し、夜は車の電気で家電を動かす

東京都のV2H補助金も、太陽光とEV(PHV)がそろうと上限が100万円に上がります。

対応車種は、車検証と機器メーカーの一覧で確認する

V2H対応車種
  1. 車検証で、車名・型式・年式を確認する
  2. V2H機器メーカーの対応車種一覧に、その車種と年式が載っているかを見る
  3. 急速充電の差込口(CHAdeMO)があるかを確認する
    CHAdeMOでつなぐ機種が多い
  4. これから車を買う場合は、買う前に対応車種を確認する

同じ車名でも、年式やグレードによって対応していないことがあります。現地調査の前に車種と年式を教えていただければ、対応しているかをお伝えします。

V2Hを置ける場所の条件

V2Hを置ける場所の条件
  • 駐車の位置:車の差込口の位置と、V2H機器までの距離を測ります。ケーブルの長さには限りがあります。
  • 通路:機器やケーブルが、人や自転車の通り道をふさがないかを見ます。
  • 基礎:機器を置くために、コンクリートの台を作ることがあります。
  • 配線:分電盤からの距離が長いほど、配線の工事が大きくなります。
  • 浸水:ハザードマップで浸水の想定がある地域では、置く高さを考えます。

東京都内は駐車場が狭い住宅が多く、機器の置き場所で機種が決まることもあります。工事の内容と設置費用が何によって異なるかについては、「V2Hの設置費用が変わる工事の条件」をご覧ください。

V2Hの機種を選ぶときに確認すること

確かめること内容
系統連系型か非系統連系型か系統連系型は、電力会社の電気と車の電気を同時に使える。非系統連系型は切り替えて使う
停電時に使える範囲家じゅうで使えるか、決めた回路だけか
200V対応停電中に200Vのエアコンやエコキュートを動かすなら200Vに対応した機種が必要
太陽光・蓄電池とのつなぎ方V2H単体か、太陽光・蓄電池とまとめてつなぐトライブリッド型か
補助金の対象か東京都の補助金は、次世代自動車振興センター(CEV)の補助対象機器であることが条件

V2Hが向いている家・急がなくてよい家

向いている家急がなくてよい家
EV・PHVを持っている、または買う予定が決まっている家車を持つ予定がない家
車を日中に使わない日が多い家毎日、朝から夜まで車で出かける家(蓄電池のほうが合う)
太陽光があり、昼に電気が余っている家駐車場の近くに機器を置く場所がない家
停電のとき、長い時間電気を使いたい家車が対応車種に入っていない家

東京都のV2H補助金は、太陽光とEVがそろうと上限100万円

東京都の補助は費用の2分の1・上限50万円です。出力50kW未満の太陽光があり、EV(PHV)の車検証の使用の本拠の位置が設置する住宅と同じ場合は、費用の全額・上限100万円になります。

  • 契約の前に事前申込が必要です。締切は2027年3月31日17時です。
  • 対象は都内の戸建住宅で、共同住宅は対象外です。
  • 国のV2H補助金(令和7年度補正)は、2026年8月27日到着分で受付が終わっています。
  • V2Hを補助している区市は、墨田区・江東区・荒川区・葛飾区(受付中)と、小平市・稲城市(受付終了)です。

詳しい条件:東京都のV2H補助金(2026年度)・東京都の市区町村の補助金一覧

V2Hでつまずきやすいこと

  • 事前申込の前に契約してしまい、東京都の補助金の対象外になる
  • 車種は合っていても年式が対応しておらず、つなげない
  • 見積りの型番と実際に付けた機器の型番が違い、補助金の審査で止まる
  • 駐車の位置とケーブルの長さが合わず、毎回車の向きを変える必要がある
  • 車検証の使用の本拠の位置が別の住所で、上限100万円にならない

当社のV2Hの施工事例

株式会社ソルトが設置した蓄電池とV2H

2026年7月・江戸川区

4.35kW 19.9kWh+V2H

Qセルズ+ニチコン トライブリッド

施工実績の一覧を見る

相談の前に用意していただくもの

  • 車検証(車名・型式・年式がわかるもの)。これから買う場合は候補の車種
  • 駐車場とその周りの写真
  • 電気の検針票かWeb明細(できれば12か月分)
  • 太陽光がある場合:設置した年とパワコンの型番

V2Hによくある質問

V2Hとは何ですか?

V2Hとは、電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHV)の電池にためた電気を、家で使えるようにする設備です。車の充電もでき、普通の充電器と違って車から家へ電気を送れます。

V2Hがあれば蓄電池はいりませんか?

車が家にいる時間が長い家なら、V2Hだけで足りることがあります。車で出かけている間は家で車の電気を使えないため、日中に車を使うことが多い家は、蓄電池との組み合わせも考えてください。

どの車でもV2Hは使えますか?

使えるのはV2Hに対応した車種だけです。車検証で車名・型式・年式を調べ、V2H機器メーカーの対応車種一覧に載っているかを確認します。同じ車名でも、年式によって対応していないことがあります。

停電のとき、家の電気を全部まかなえますか?

機種によります。家じゅうで使える機種と、決めた回路だけで使える機種があります。200Vのエアコンやエコキュートを動かすには200Vに対応した機種が必要で、機器の出力を超える量の家電は同時に使えません。

東京都のV2H補助金はいくらですか?

費用の2分の1で、上限は50万円です。太陽光とEV(PHV)がそろい、車検証の使用の本拠の位置が設置する住宅と同じ場合は、費用の全額で上限100万円です。契約の前に事前申込が必要で、締切は2027年3月31日17時です。

マンションでもV2Hを付けられますか?

東京都のV2H補助金は戸建住宅が対象で、共同住宅は対象外です。マンションの駐車場に付ける場合は、管理組合の同意や電気の引き込みの条件があり、現地で確認する必要があります。

V2Hが使えるか確認したい方へ

車種と年式、駐車場の写真を送っていただければ、V2Hを付けられるかと、補助金の対象になる組み合わせをお伝えします。

出典と更新履歴

監修:株式会社ソルト(東京都日野市豊田3丁目25-4 ウィステリア豊田1F)

  • 2026年10月24日:文章の表現を見直し(補助金の金額・条件は変更なし)
  • 2026年10月16日:V2Hを補助している区市の受付状況を更新(稲城市の受付終了)
  • 2026年10月12日:関連記事(V2Hの設置費用と工事の条件)へのリンクを追加
  • 2026年10月5日:関連記事(太陽光・蓄電池・EVを入れる順番)へのリンクを追加
  • 2026年9月27日:東京都の補助金の上限100万円の条件と、戸建住宅の条件を追記。出典の事業名を直しました。デザインを変更
  • 2026年9月25日:全面的に書き直し
  • 2025年12月27日:公開

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