東京都東久留米市でQセルズ太陽光発電4.77kWとニチコントライブリッド蓄電池19.9kWhを設置

東京都東久留米市でQセルズ太陽光発電4.77kWとニチコントライブリッド蓄電池19.9kWhを設置

東京都西東京市で太陽光発電と蓄電池を設置しました

「日中に発電した電気を夜も使いたい」「停電時には一部の家電だけでなく、家全体の回路を使える構成にしたい」。こうしたご希望に応えるため、2026年5月、東京都東久留米市の戸建住宅で太陽光発電と蓄電池の設置工事を行いました。

採用したのは、Qセルズの太陽光発電4.77kWと、ニチコンのトライブリッド蓄電システム19.9kWhです。屋根の形に合わせて出力の異なるパネルを組み合わせ、限られた面積を生かしました。さらに自動切換開閉器盤を設け、停電時に住宅内の複数回路へ給電しやすい全負荷型としています。

東久留米市で行った工事の概要

太陽光発電と蓄電池を一緒に導入する場合、容量の大きさだけでは使い勝手を判断できません。発電量、普段の消費電力量、停電時に動かしたい家電、設置スペースを一つの計画として考える必要があります。

今回の設備構成を、最初に確認しやすい項目へ絞ってまとめました。

表1:施工概要

項目内容
工事時期2026年5月
施工地域東京都東久留米市
建物戸建住宅
太陽光発電Qセルズ Re.RISE-NBCシリーズ・合計4.77kW
蓄電システムニチコン トライブリッド蓄電システム ESS-T5Z1・19.9kWh
パワーコンディショナニチコン ES-T5・定格出力5.9kW
停電時の構成自動切換開閉器盤を用いた全負荷型
V2H今回は設置なし

この事例の要点は、大容量にすること自体ではなく、昼間の余剰電力を夜間や停電時へ回しやすい構成に整えた点です。適正容量は家庭ごとに異なるため、同じ19.9kWhがすべての住宅に合うわけではありません。

屋根に合わせて2種類のQセルズ太陽光パネルを配置

屋根に合わせて2種類のQセルズ太陽光パネルを配置

「同じ出力のパネルだけでそろえた方がよいのでは」と感じる方もいるでしょう。しかし住宅の屋根には、面の広さや形、障害物、周囲への反射光など、配置を左右する条件があります。

今回はQセルズ Re.RISE-NBCシリーズの290Wタイプと270Wタイプを組み合わせ、17枚で4.77kWとしました。メーカー公式情報では、MS290は標準型、AG270は防眩型として案内されています。防眩型とは、反射光を抑えるよう設計されたパネルのことです。

パネルごとの枚数と出力は次のとおりです。

表2:太陽光パネルの構成

型番枚数小計
Re.RISE-NBC MS2909枚2.61kW
Re.RISE-NBC AG2708枚2.16kW
合計17枚4.77kW

出力の合計だけでなく、各屋根面に無理なく収まるか、影がかかる時間帯はないか、点検時の動線を残せるかまで確認して配置を決めます。例えば、1枚追加すると容量が増えても、影の影響が大きい位置なら期待どおりの発電につながらない場合があります。

Qセルズ Re.RISE-NBCシリーズの特徴や最新仕様は、メーカー公式の製品ページで確認できます。

19.9kWhのトライブリッド蓄電システムを採用

19.9kWhのトライブリッド蓄電システムを採用

夜間の使用量が多い家庭では、小容量の蓄電池だと朝までに残量が少なくなることがあります。今回採用したニチコン ESS-T5Z1は、9.9kWhの蓄電池ユニットを2台組み合わせた公称容量19.9kWhのシステムです。

トライブリッド蓄電システムは、太陽光発電、蓄電池、EVと住宅の間で電気をやり取りするV2Hを連携させやすい仕組みです。ただし、今回はV2H機器を設置していません。将来EVを導入する場合も、車種との適合、追加機器、配線経路、契約電力をあらためて確認する必要があります。

蓄電システムの主要機器を整理すると、次の構成です。

表3:蓄電システムの主要機器

機器型番・数量
トライブリッド蓄電システムESS-T5Z1・19.9kWh
トライブリッドパワーコンディショナES-T5・1台
蓄電池ユニットES-DYL・2台
自動切換開閉器盤ES-B9E-BOX-AB60・1台
蓄電池増設ケーブルセットES-C903・1式
通信・リモコン用ケーブル各1式

19.9kWhは、ニチコンが家庭用として案内する容量ラインアップの中でも大きい構成です。一方、実際に使える時間は家電の消費電力、蓄電池の残量、運転モード、太陽光の発電状況によって変わります。「19.9kWhなら何時間もつ」と一律には判断せず、停電時に使いたい家電の合計消費電力から試算するのが現実的です。

製品の設置条件や保証条件は、ニチコンのトライブリッド蓄電システム公式ページで確認できます。

全負荷型で停電時の使い方を広げる

停電対策を考えるとき、「蓄電池があるか」だけでなく「どの回路へ電気を送れるか」が判断の分かれ目です。特定負荷型はあらかじめ選んだ回路へ給電する方式、全負荷型は住宅内の幅広い回路へ給電しやすい方式を指します。

今回は自動切換開閉器盤を設置し、停電を検知した際に蓄電池側へ切り替える全負荷型としました。冷蔵庫、照明、通信機器など、生活に必要な回路を選びやすいことが利点です。

ただし、全負荷型でも家庭内の家電を平常時と同じように同時使用できるとは限りません。IHクッキングヒーター、エアコン、電子レンジなど消費電力の大きい機器が重なると、パワーコンディショナの出力上限を超える可能性があります。工事後は、停電時に優先する家電と同時使用を避ける家電を家族で共有しておくと迷いにくくなります。

発電した電気を昼から夜へつなぐ

太陽光発電だけでも、発電中に家庭で使う電気を賄えば購入電力量を抑えられます。ただ、昼間に留守が多い家庭では発電と消費の時間が合わず、余剰電力が増えやすくなります。

蓄電池を組み合わせると、昼間の余剰電力を夕方以降へ回せます。たとえば、日中にためた電気を帰宅後の照明や調理、翌朝の家電へ使うイメージです。売電と自家消費のどちらを優先するかは、契約中の電気料金プランや売電単価、日々の使用量を比べて決めます。

今回のような構成で期待できる役割と、判断時の注意点を整理しました。

表4:設備の役割と確認ポイント

期待する役割導入前に確認すること
購入電力量を抑える時間帯別の使用量と料金プラン
昼間の余剰電力を夜に使う太陽光の想定発電量と蓄電容量の釣り合い
停電に備える優先する家電、必要な出力、想定使用時間
全負荷型を生かす分電盤との接続、200V家電の扱い、同時使用の上限
将来V2Hを追加するEVの適合、設置場所、追加配線と機器

容量を選ぶときは「大きいほど安心」と決めず、電気使用量のデータから考えるのが近道です。判断が難しい場合は、検針票や電力会社の30分値を用意し、現地調査の段階で設計担当者へ確認してください。

工事で確認した設置条件

工事で確認した設置条件

機器の性能が同じでも、配線や設置場所によって点検性と外観は変わります。太陽光パネルの設置に加え、蓄電池ユニットの据え付け、既存分電盤との接続、太陽光回路の引き込み、通信設定まで一連の工事として進めました。

主な確認項目は次のとおりです。

  • 屋根材に合う金具と架台を選び、固定位置と防水処理を確認
  • パネル配置に必要な離隔と、施工・点検時の作業スペースを確保
  • 蓄電池2台の搬入経路、基礎、周囲の点検スペースを確認
  • パワーコンディショナから分電盤までの配線距離と貫通位置を調整
  • 自動切換開閉器盤と既存分電盤の接続方法を確認
  • コントローラーとルーター間の通信設定を実施
  • 高所作業の安全確保に必要な足場を設置・撤去

特に蓄電池は、本体が置けても点検スペースが不足すると設置できない場合があります。候補場所が狭い、搬入経路に段差がある、分電盤から離れているといった条件は、契約前の現地調査で専門業者へ確認する段階です。

東久留米市で設置前に確認したいこと

同じ東久留米市内でも、屋根の向き、周囲の建物、樹木の影は住宅ごとに異なります。地域名だけで発電量を決めつけず、屋根面ごとの日射と配置案を確認してください。

補助制度を利用する場合は、機器選びより前に申請時期と対象要件を調べます。制度によっては契約や着工の順序が審査に関係するためです。2026年度の東京都制度は、クール・ネット東京「家庭における蓄電池導入促進事業」で最新情報を確認できます。

市独自制度の有無や受付状況は年度途中でも変わる可能性があります。東久留米市の公式サイト、東京都の窓口、施工会社の三者で、申請時点の条件を照合してください。対象機器であっても、手続きの順番や必要書類が合わなければ助成対象外となる場合があります。

太陽光発電の基礎から確認したい方は、太陽光発電を初めて検討する方へ、容量選びで迷う方は蓄電池を初めて検討する方へも参考になります。

よくある質問

Q1. 太陽光発電4.77kWに対して、蓄電池19.9kWhは大きすぎませんか?

適否は、太陽光容量だけでは決まりません。夜間の使用量、停電時に確保したい時間、電気料金プランも含めて判断します。昼間の余剰電力だけでは満充電にならない日もあるため、年間の発電予測と家庭の使用量を照らし合わせる必要があります。

Q2. 全負荷型なら、停電中もすべての家電を同時に使えますか?

すべてを無制限に使えるわけではありません。給電できる範囲が広い一方、パワーコンディショナの出力や蓄電池残量には上限があります。消費電力の大きい家電を同時に使わないなど、停電時の優先順位を決めておくと安心です。

Q3. 今回の設備にはV2Hも含まれていますか?

今回はV2H機器を設置していません。トライブリッド蓄電システムは将来のV2H連携を検討しやすい構成ですが、追加時には対応車種、V2H機器、設置場所、配線、契約条件を再確認します。

Q4. 補助金を使う場合、いつ相談すればよいですか?

機器を決めたり契約したりする前の相談が適しています。制度によって対象機器、申請時期、契約・着工の順序が異なるためです。申請時点の公式情報を確認し、必要書類とスケジュールを整理してから進めてください。

東久留米市で太陽光発電・蓄電池を検討している方へ

太陽光発電と蓄電池は、屋根に載る容量だけで選ぶと、生活時間とのずれや停電時の出力不足が残ることがあります。ご家庭に合う構成を考えるには、屋根と電気使用量の両方を確認することが出発点です。

  • 屋根に何枚配置できるか知りたい
  • 19.9kWhが自宅の使用量に合うか試算したい
  • 停電時に使いたい家電をもとに全負荷型を検討したい
  • 将来のV2H追加も含めて配線計画を相談したい
  • 申請前に、利用できる補助制度と手続きの順序を確認したい

検針票や電力会社の使用量データ、建物図面があると、より具体的に検討できます。お問い合わせページから、現在の悩みと希望する使い方をお知らせください。